自宅の近くに暴力団事務所がある場合の売却について解説します!告知義務に注意!

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自宅の近くに暴力団事務所がある場合、不動産の売却は複雑な問題をはらんでいます。このガイドでは、告知義務の重要性や、暴力団事務所の近隣が不動産価格に及ぼす影響、隣人が暴力団員である場合のリスク、契約不適合責任の問題などを詳しく解説します。また、実際の売買において暴力団事務所の有無をどのように確認すべきか、インターネット検索や警察のリソースを利用する方法、そして売却方法の選択肢についても検討します。安全かつ効果的な売却戦略を立てるための知識を提供します

暴力団事務所が近くにある場合に生じる不具合

告知義務が発生する

不動産取引においては、買主の契約決定に重要な影響を及ぼす可能性のある情報について告知する義務があります。特に、環境的瑕疵、すなわち物件の周囲の環境が契約に影響を与えうる事項は、告知義務の重要な対象です。このため、近隣に暴力団事務所が存在する場合、これを買主に告知する必要があります。人によって不快と感じる施設は異なるため、暴力団事務所のように一般的に嫌悪感を抱きやすい施設は、特に注意が必要です。

また、物件の隣人が暴力団関係者である場合、その事実を告知するかどうかは複雑な判断を要します。しかし、隣人が暴力団関係者であると知っている場合には、その情報も買主に伝えることが望ましいです。契約後に買主がこの事実を知った場合、契約を結ばなかった可能性があり、結果としてトラブルに発展する恐れがあります。そのため、不動産取引においては、隣人の背景に関わらず、重要な情報は隠さずに適切に告知することが重要です。

暴力団事務所に近い不動産の売買価格は下がる

自宅の近くに暴力団事務所が存在することは、通常、その物件の魅力を著しく低下させます。暴力団の事務所が近くにあるという事実は、多くの購入希望者にとって懸念材料となり得るため、物件の売却時には価格の減少を覚悟する必要があります。暴力団の存在が近隣住民の安全や平穏な生活に影響を及ぼす可能性があるため、一般的にはこのような物件に対する需要は低く、結果として価格が下がることが一般的です。

実際に、暴力団事務所の近くの物件は、市場価格に比べて20~25%程度の値下げを行うことが一般的です。さらに、過去にその地域で重大な犯罪が発生した場合、たとえば銃撃事件など、その影響で物件価格はさらに低下し、市場価格の半分以下になることもあります。このような背景を考慮すると、物件の売却を検討する際には、これらの事実を踏まえた上で適切な価格設定が重要です。

隣人が暴力団員であった場合の不動産価格への影響

動産を売却する際、隣人が暴力団関係者である場合でも、この事実が必ずしも物件価格に大きな影響を与えるわけではありません。隣人が暴力団関係者であっても、彼らが平穏無事に生活しており、周辺環境に問題を引き起こしていない限り、物件の価格に大きな影響は見られないことが多いです。そのため、このような状況下では、物件は周囲の市場価格とほぼ同等で取引される可能性が高いです。

しかし、隣人が普段からトラブルを引き起こしている場合、これが物件の魅力や価値を下げる要因となり得ます。このような状況では、物件の価格を下げる必要が生じる可能性があります。したがって、不動産を売却する際には、隣人の行動や影響についても考慮し、適切な価格設定を行うことが重要です。

契約不適合責任が生じる

不動産売却に際して特に注意すべきなのが、契約不適合責任です。これは、引き渡された不動産の状態が契約内容に適合していない場合に、売主が買主に対して責任を負うことを意味します。この責任には、物理的な瑕疵だけでなく、環境的または心理的瑕疵も含まれます。したがって、自宅の近くに暴力団事務所があるという事実は、このような瑕疵に該当し、契約書に明記する必要があります。

たとえば、暴力団事務所の存在が近隣の安全性や生活環境に影響を与える可能性がある場合、この情報は買主にとって重要な判断材料となります。契約書にこのような情報が記載されていない場合、買主は代金減額、損害賠償、または契約解除を求める権利を持ちます。重要なのは、買主が暴力団事務所の存在を事前に知っていたかどうかではなく、契約書にその事実が記載されているかどうかです。したがって、不動産売却時には、このような環境的または心理的瑕疵も適切に契約書に記載することが極めて重要です。

暴力団事務所が近くにあることを知らずに売買すると

不動産を売却する際、近くに暴力団事務所があることに気付かずに売却した場合のリスクを理解することは重要です。売主が暴力団事務所の存在に気付かなかったとしても、契約後に買主がその事実を知った場合、売主に責任が及ぶ可能性があります。特に、近隣住民や他の関係者が暴力団事務所の存在を認識していた場合、売主が気付かなかったことは、責任逃れの根拠とはなり得ません。

このため、不動産を売却する際には、物件の近隣環境に関する詳細な情報を把握し、必要な告知を行うことが求められます。暴力団事務所の存在は、購入者にとって重要な判断材料となるため、このような情報が後から明らかになった場合、売買契約の無効や損害賠償請求につながる可能性があります。そのため、不動産売却時には、物件の周辺環境に関する十分な調査と適切な告知が不可欠です。

暴力団事務所かどうかを調べる方法

疑問に思うかもしれません。指定暴力団のリストは、警視庁や暴力団追放運動センター(暴追センター)の公式サイトで確認できます。これらのサイトは、指定暴力団の一覧を提供しており、簡単に閲覧することが可能です。

しかし、実際のところ、暴力団関係者はしばしば身元を隠して活動しているため、リストを参照するだけでは十分な反社チェックにはなりません。このため、物件の近隣環境については、より詳細な調査が必要です。

インターネットでの検索

自宅の近くに暴力団事務所があるかどうかを確認する一つの方法として、インターネットでの記事検索があります。この方法では、ニュースサイトやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上にある反社会的勢力に関する情報を広範囲にわたって調査することができます。また、口コミサイトやフォーラムなどに掲載されている住民の体験談や噂に関する情報も収集することが可能です。

インターネット検索の利点の一つは、無料でアクセスできることです。費用をかけずに幅広い情報を得られるため、初期の情報収集には特に有効です。ただし、検索結果には多数の記事が表示されることがあり、それらの中から関連する信頼できる情報を見つけ出すのは時間がかかる場合があります。また、インターネット上の情報は必ずしも正確であるとは限らないため、情報の信頼性を慎重に評価する必要があります。

このように、インターネット記事検索は不動産売却の際に近隣環境を調査するための一つの手段ですが、その情報の質や正確性には留意する必要があります。

各都道府県警のサイトや暴追センターを使う

自宅の近くに暴力団事務所があるかどうかを確認する際、警察や暴力団追放運動センター(暴追センター)が提供する情報が重要な手段の一つです。警察や暴追センターは、インターネット上で指定暴力団のリストを公開しています。このリストには、団体名、所在地、代表者、構成員数、勢力範囲などの基本情報が含まれています。しかし、個々の暴力団員や関連企業の詳細な情報は公開されていません。

所有者が怪しい不動産が近隣にある場合には、まず公知情報を新聞やウェブで検索し、その後で警察や暴追センターに相談するのが良いでしょう。所有者や個人の情報が特定できている場合、警察は条件に応じて暴力団関係者データベースの情報を提供することがあります。ただし、個人情報保護の観点から、名前や住所などの詳細な情報の開示は慎重に行われます。照会する際は、法令上の義務や暴力団犯罪の防止など、具体的な理由が必要です。

暴追センターも警察と同様の対応を取っていますが、提供される情報の完全性や正確性には限界があるため、これらの情報源のみに依存せず、所有者や個人名での検索と合わせて、他の公知情報のチェックも行うことが重要です。指定暴力団のリストだけでなく、幅広い情報を総合的に考慮することで、反社会的勢力をより正確に把握することができます。

反社会的勢力の名前一覧チェックだけでは不十分

不動産を売却する際に自宅の近くに暴力団事務所があるかどうかを確認するプロセスは、単に警視庁のサイトで指定暴力団のリストを確認するだけでは不十分です。反社会的勢力はしばしばその実態を隠して活動しているため、公式のリストを閲覧するだけでは、関連するリスクを完全には特定できません。

より徹底したリスクの特定と評価のためには、以下の3点に関する理解を深めることが重要です:

  1. 反社会的勢力の定義:反社会的勢力とは何か、そしてどのような活動を行っているかを正確に理解することが重要です。これには、指定暴力団のみならず、暴力団関係者や関連団体も含まれることがあります。
  2. 反社会的勢力の移り変わり:反社会的勢力の構成や活動は時間とともに変化する可能性があります。現在の動向や最新の情報に精通していることが必要です。
  3. フロント企業の存在:反社会的勢力は法人としてのフロント企業を通じて活動することがあります。これらの企業を見分けるためには、企業の背後にある実質的な経営者や活動の性質を調査することが不可欠です。

このように、反社会的勢力の全体像を把握するためには、公式なリストだけでなく、さまざまな情報源を総合的に分析することが求められます。不動産売却時には、これらの点を考慮し、周辺環境に関する十分な調査を行うことが不可欠です。

自宅近くに暴力団事務所があった時の自宅の売買方法

自宅が暴力団事務所に近い場合の売却方法は主に2つあります。選択肢としては、不動産仲介業者を通じて売却する方法と、専門の不動産買取業者に直接買い取ってもらう方法が考えられます。

  1. 不動産仲介業者を利用する方法:この方法では、不動産仲介業者が売主と買主を結びつける役割を果たします。買主は通常、一般の個人や企業です。仲介を利用する場合、市場に基づいた価格で物件を売却できる可能性がありますが、暴力団事務所の近隣という事実が買い手を見つける上で障害になることが多いです。
  2. 専門の不動産買取業者に買い取ってもらう方法:こちらの方法では、不動産業者自体が直接買い手となって物件を買い取ります。この方法は、特定の条件や状況下で物件を売却する際に適しており、特に暴力団事務所が近くにあるような場合には、スムーズな売却が可能になることがあります。

暴力団事務所の近隣に位置する物件を売却する場合、通常よりも買い手を見つけるのが難しいため、専門の不動産買取業者に依頼することを検討するのがおすすめです。これにより、迅速かつ確実に売却を進めることが可能になるでしょう。

仲介会社を通して売却する

暴力団事務所が近くにある家を不動産仲介業者を通して売却する際には、以下の3つの主要なデメリットに注意する必要があります。

  1. 買い手の見つけにくさ:近くに暴力団事務所があることは、物件の魅力を大幅に低下させます。多くの一般的な買い手は、このような物件に関心を示さない傾向にあります。したがって、売却には長い時間がかかる可能性があります。
  2. 価格の低下:暴力団事務所の近隣にある物件は通常の市場価格よりも低い価格設定を求められることが多いです。売却を成功させるためには、相場価格より20~25%程度の値下げが必要になることがあります。しかし、価格を下げても売却が保証されるわけではありません。
  3. 契約不適合責任:万が一、売却後に暴力団事務所の存在に関連する問題が発覚した場合、売主は契約不適合責任を問われる可能性があります。過去の判例では、このような事例が「瑕疵」と認められる一方で、物件の使用に重大な支障がない限り、契約解除には至らないケースが多いです。しかし、損害賠償責任に直面するリスクも否定できません。

これらのデメリットを踏まえると、暴力団事務所に近い家の売却においては、専門の不動産買取業者に直接買い取ってもらうことを推奨します。この方法では、迅速かつ確実な売却が可能で、上記のようなリスクを避けることができる可能性が高まります。

専門の不動産業者に買い取ってもらう

暴力団事務所の近くにある家を専門の不動産買取業者に売却する場合、主要なメリットは次の3点です。

  1. 確実な買取: 一般の買い手が見つかりにくい場合でも、専門の不動産買取業者は確実に買い取ってくれます。これらの業者は、物件をリフォームして再販するか、賃貸物件として活用することで収益を生み出すことが多いため、暴力団事務所の近くにあることが必ずしも問題とならないのです。
  2. 適正価格での買取: 専門業者は、物件の特性や市場状況を考慮して、適正価格で買取を行います。一般の買い手に売却する場合は価格を大幅に下げる必要があるかもしれませんが、専門業者は訳あり物件の価値を理解し、適切な価格を提示することが可能です。ただし、業者選びには慎重になる必要があり、複数の業者に査定を依頼し比較することが重要です。
  3. 契約不適合責任の免除: 不動産買取の場合、売主は契約不適合責任から免除されることが多いです。これは、専門業者が物件の特性を理解した上で購入するため、後のリスクを恐れる一般の買い手よりも売主の免責に同意しやすいからです。

総じて、暴力団事務所が近い家の売却をスムーズかつ適正な価格で行うためには、専門の不動産買取業者を利用することが有効です。査定価格の比較や業者の選定に注意を払い、最適な売却方法を選ぶことが重要となります。

泉俊佑

Sity,Inc.代表の泉俊佑です。同社は空き家や事故物件などの売れにくい不動産の買取再販を行う不動産業者です。同社が運営しているサービスサイトである「瑕疵プロパティ買取ドットコム(瑕疵プロ)」の運営者も務めています。宅地建物取引士。

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